
ハンファジャパンと、そのパートナー企業によって設立された「グリーンアライアンス」。太陽光発電システムの寄贈や開発途上国支援などのグリーンアクションを通じて、再生可能エネルギーの普及とSDGsへの貢献、持続可能な未来をともに創ることを目指し、さまざまな活動を展開してきました。その根底にあるのが、ハンファグループの社会貢献哲学「共に遠くへ」という考え方です。
2026年5月、グリーンアライアンスはその活動の一環として海外研修を実施。グリーンアライアンスのパートナー各社のうち11社から合わせて16名が参加、韓国・ソウルにあるハンファグループ本社を訪問しました。太陽光関連事業をはじめ、多角的な事業を展開するグループ全体の取り組みや、同社が実践する社会貢献活動について学び、企業としての価値創出や持続可能な社会との向き合い方について知見を深めました。
多角的な事業を展開するハンファグループ
本社ビルで行われた研修では、ハンファソリューション 戦略部門 エナジー戦略担当 Sunghun Jung氏が、グループ全体の事業概要と社会貢献活動についてプレゼンテーションを行いました。
1952年に設立されたハンファグループは、韓国・ソウルに本社を構える韓国有数の企業グループです。航空宇宙事業、エネルギー・海洋ソリューション事業、金融事業、小売・サービス事業など、多角的な事業を手がけています。また、日本法人であるハンファジャパンをはじめ、世界各地に拠点を持ち、グローバルネットワークを活かした事業を展開。なかでもエネルギー分野では、トータルエネルギーソリューションカンパニーとして、世界の太陽光発電市場をリードしています。韓国とアメリカに太陽電池モジュールの自社工場を持つほか、現在、日本市場向けの製品・システム開発にも積極的に取り組んでいる点についても紹介されました。


社会貢献哲学に基づいた取り組み
続いて、ハンファグループが掲げる社会貢献哲学「共に遠くへ」についても説明。同社ではこの考え方のもと、4つの社会貢献領域を軸に、脱炭素社会への貢献を含めた継続的な活動を行っています。
① 人材育成
すべての人々の多様な夢が尊重される社会を目指し、次世代育成や教育支援に取り組む。
② 文化芸術
文化や芸術を通じて、人々に豊かな生活や新たな機会を届けることを目指す。
③ 環境保全
次世代へ向けた持続可能な未来づくりをテーマに、環境に配慮した活動を推進。
④ 寄付奉仕
分かち合いの価値を大切にしながら、社会とのつながりを育む。
今回の研修では、社会貢献活動を単なるCSRとしてではなく、企業活動そのものと結びついた取り組みとして位置づけている点についても共有されました。単発的な支援ではなく、教育・文化・環境・地域社会といった幅広い領域において、20年以上にわたり継続的な活動を積み重ねている姿勢は、グリーンアライアンスが今後の活動を展開する上で、確かな指針となりました。
20年以上続く、社会貢献活動
最後に、ハンファグループが韓国国内で実施している社会貢献活動について、具体的な事例が紹介されました。
●宇宙教育プログラム「宇宙の条約」
宇宙への関心や創造力を持つ中学生を対象に、専門知識を学ぶ機会を提供。未来の宇宙科学者育成につながる取り組みとして展開。
●高校生対象科学競技大会「ハンファサイエンスチャレンジ」
“韓国の若いノーベル科学賞受賞者輩出”を目指す教育支援プロジェクト。参加者の多くが理工系分野へ進学、修士・博士課程へ進むなど、次世代科学人材育成の場となっている。
●世界的な音楽家を招く「ハンファクラシック」
世界水準の高い公演と、わかりやすい解説を通じて、クラシック音楽文化の普及に取り組む。
●2000年から毎年開催「ハンファソウル世界花火祭り」
世界最高の花火演出技術を持つ企業も参加し、100万人以上の市民に感動を与えている。また、ハンファ従業員もボランティアとして運営に携わり、地域とのつながりを支えている。
●青少年向け音楽教育プログラム「ハンファ青少年オーケストラ」
ベネズエラ発祥の社会貢献型音楽教育モデル「エルシステマ」の哲学をもとに、楽器演奏や舞台経験を提供。
●学校環境改善プロジェクト「きれいな学校づくり」
換気システムや壁面緑化の導入に加え、太陽光発電を活用した環境配慮型の学校づくりを支援。
●森林育成施設に太陽光発電設備を寄贈「ハンファ太陽の森」
森づくりを通じて砂漠化防止や大気浄化など多面的な環境課題の解決に取り組む。国連砂漠化防止条約(UNCCD)総会で、太陽光エネルギーによる砂漠化防止の先進事例として紹介されたことも。
そのほか、長年継続している寄付支援活動や、視覚障害者向けの「ハンファ点字カレンダー」の無料配布、従業員によるボランティア活動など、多様な社会貢献活動が行われています。とくに従業員参加型のボランティア活動では、有給ボランティア制度や災害時の緊急支援体制なども整備されており、企業全体で社会課題に向き合う姿勢がうかがえました。
学びを、これからの活動へ
研修に参加したグリーンアライアンスパートナー企業からは、「実際に本社を訪れたことで、ハンファグループ全体のこれまでの歩みや思い、多岐にわたる事業への理解がより深まった」といった声が寄せられました。加えて、日本、韓国、アメリカ、それぞれの太陽光市場環境の違いや、電力事業・太陽光パネル販売に関する実情について情報交換が行われ、参加者にとって新たな視点につながる大きな学びになったようです。
また、グリーンアライアンス 事務局代表 李泰基氏は、次のように述べました。
「今回、ハンファグループ本社での研修にご参加いただき、グループのグローバル戦略や社会貢献活動への取り組みを理解いただくと共に、日本市場におけるビジネスの可能性や、グリーンアライアンスとしての今後の方向性について、有意義な意見交換ができたと思っております。今後も、グリーンアライアンスを通じて、再生可能エネルギーの普及拡大と持続可能な社会の実現に向け、皆様と共に価値ある取り組みを推進してまいります」。
事業と社会貢献を切り離して考えるのではなく、企業活動そのものを通じて社会価値を生み出していく——。グリーンアライアンスにとっても、改めて活動の方向性や意義を見つめ直す機会となった、ハンファグループ本社での研修。今後もパートナー企業同士の連携を深めながら、単独では実現できなかった新たな価値を創出し、持続可能な明るい未来をともに創る取り組みが広がっていくことが期待されます。

Text & Photo:CAST Inc.