
SDGsの達成を目指して立ち上げられた「グリーンアライアンス」。そのパートナー企業それぞれの活動や地元に対する思いなどをご紹介します。今回は、鳥取市の株式会社Stringsが登場。若くして起業された代表取締役の西根氏に、現在にいたるまでの背景、さらに社会貢献に対する思いなどを語っていただきました。特別企画として、同社とハンファジャパン、テスラジャパンが共同出展した鳥取でのイベントについてもご紹介します。
<目次>
01. 売ることよりも情報を正しく提供すること、それが我が社の存在価値
02. 鳥取でハンファジャパン+テスラジャパン+Stringsがイベント共同展示
26歳で起業。顧客ファーストの丁寧な仕事が、次の仕事を生み出した
株式会社Strings(以下Strings)は、太陽光発電システムや蓄電池、V2H等の販売を中心とする「住宅エネルギーサービス」の会社です。創業から8年、鳥取の本社と福岡の支店をベースに、全国で営業活動を展開しています。
「私自身は14年前、20歳くらいの時からこの業界で仕事をしてきました。会社員として組織の中で太陽光発電関連の販売をしていたのですが、もう少し自分が思い描く理想の仕事がしてみたい、太陽光をもっと広めてみたいという思いがありました。そんな中、2050年のカーボンニュートラルや2030年目標などが話題となり、いい商品もいろいろと出てきて時代が変化しはじめました。それで、この機会に自分の思い通りの仕事をしようと、起業をしました」と語るのは、代表取締役の西根健太氏です。

株式会社Strings代表取締役 西根健太氏
当時26歳。ひとりでビジネスをスタートした若き起業家。最初は1軒1軒、飛び込みで訪問販売をするという地道な営業の日々でした。
「とにかく、より顧客のためになるサービスをしたい、そういう思いで続けました。いい商品も多かったので、まずは自分の家に設置して試すなどして、これは間違いない、と確信したものをおすすめしていました」
そんな誠意あるビジネスをしているうち、徐々に顧客同士の紹介の輪ができていったといいます。
「省エネ法の改正もあり、ちょうど時代が追いついてきたという印象です。今まであまり反応がなかった工務店さんにも、興味を持ってもらえるようになり、ひとつの仕事から次の仕事へとつながっていくようになりました」
現在、訪問営業は一切行っておらず、商社などからの紹介もあり、工務店との提携による販売が中心となっています。スタッフは7名。事務所のある鳥取や福岡をはじめ、オンラインで全国の工務店50~60社と提携。年間300~400件の案件を扱っているそうです。

鳥取市内にある本社社屋と打ち合わせ室
専門知識が必要な業務全体を引き受けられる体制が強み
「弊社は、ただの物売りではないと思っています。工務店さんに対しても、システムだけを売るのではなく、営業のご案内から、工事の手配、申請などまで、弊社で承ることができます。工務店さんとしても、省エネ化に伴ってやらなければならない業務が増え、営業を圧迫しているというのが現状です。太陽光に関しては、こうした業務全体を弊社にアウトソーシングしていただける。これが強みです」
いわゆる“餅は餅屋”に任せることで、工務店サイドとしては、なかなか追いつかない部分を確実にフォローしてもらえる点がメリット。手続きや工事もスムースに進み、また正確な情報をもとにきめ細やかな提案もできるので、実際に太陽光を設置した後の満足度も違うと、高評価を得ているそうです。

最新情報をわかりやすく提供。AI活用で効率アップも
Stringsの企業理念は「新しいサービス・情報で人々の暮らしをシアワセにする」です。太陽光発電に関しては日々最新情報が発信されていますが、それを常にキャッチし、アップデートし、お客様に伝えるのが大切、といいます。
「特に鳥取のような地方では、情報が届くまでに時間がかかるという点もあります。そこで、自分たちが発信のハブになるつもりで、常に最新の情報を仕入れ、分かりやすく提供していく。それが我々の存在価値。売ることよりも、正しい情報を丁寧にお伝えすることの方が、主な仕事になっています。太陽光関連だけでなく、スタッフにも、常にトレンドに興味をもって取り入れていこうといっています」
オフィスではAIも積極的に活用しており、かなり省力化が図れているのだとか。
「たとえばメールの返信をAIが提案してくれるサービスなど、とても便利です。ボタンを押すだけで、返信文が作られるので、必要に応じて修正するだけ。通常15分くらいかかっていた作業が2~3分で終わります。他にもチラシを作ったり、イベントのアイデアをもらったり。スタッフみんながそれぞれ二人分くらいの仕事している感じです。それによって、別のことに時間を使える。便利なAIをさらに使いこなせるよう、社内でもいろいろなコンテストをするなど、楽しみながら挑戦できる企画も考えています」

AIなどを積極的に導入して様々な仕事の効率をアップ
「今、鳥取版グリーンアライアンスを目指し動き始めています」
Stringsのビル1階入り口には、SDGsの17の目標を掲げた大きなパネルが掲示されています。
「きれいごとではなく、社会貢献していけたらいいなと思っています。太陽光発電システムを売ること自体に価値があると思い、この仕事をしていますが、さらにワンステップ踏み込んでいきたい。とくに弊社のお客様は新築の方がほとんどで、私と同じ子育て世代です。この方たちに向けて、さらに次世代に向けて役立つことができればと思っています。グリーンアライアンスは、パートナー各社が参加して、ハンファジャパンがそれを取りまとめて、単独では難しい寄付や地域貢献などを行っています。素晴らしいと思います。こうした活動に私自身も興味があり、これを自分の地域でもやってみようと考えています。地元の企業や工務店と協力して、鳥取版グリーンアライアンスのようなことをやりたいと。仕組みを含め、すごくいいモデルですし、刺激になっています。参考にさせていただきます!」(西根氏)

入り口に掲げられたSDGsのパネル
鳥取でハンファジャパン+テスラジャパン+Stringsがイベント共同展示
2025年4月26日、27日、イオンモール鳥取北で行われたイベント「とっとりグルメマルシェ」において、Strings、ハンファジャパン、そしてテスラジャパンなどが共同で展示ブースを出展しました。

太陽光発電とEVのコラボレーション
ゴールデンウィークの始まりとなったこの週末、晴天の下のブースでは、テスラの新型車 Model Y や家庭用蓄電池 Powerwall、そしてハンファジャパンの太陽電池モジュール最新型「Re.RISE-G3 440」と、拡張型太陽光発電システム「Q.READY®」の蓄電池ユニットを展示。
「太陽光の活用について、宅内の発電のみならず、テスラの蓄電池とEVを通じて、エコフレンドリーなモビリティまでつながる“電気生活”をイメージしていただけるイベントになればと企画しました」(ハンファジャパン株式会社 エナジーソリューション事業部 執行役員 事業部長 李泰基(リ テギ)氏)、といった目的に沿って、現場では多くの来訪者に向け、太陽光発電とEVをつなげたエコロジカルで持続可能なライフスタイルの提案が行われました。

イオンモール鳥取北の屋外駐車場で行われた「とっとりグルメマルシェ」(左)には2日間でおよそ2万人が来場。テスラが展示された共同ブースにも多くの方が集まった
ブースでは、地元のStringsがスタッフ総出で接客対応。お米や商品券などの賞品が当たるクレーンゲームや、キッズコーナーなども設けられ、ファミリー層を中心に2日間で約500組、2,000人がブースへと足を運びました。
来場者からは、「太陽光で電気を作って、蓄電池に貯めて、EVに充電して動かすなんて、新しい時代を感じる」「電気代やガソリン代が高騰している今、太陽光発電やEVへの興味が深まった」といった感想が寄せられました。また、具体的にこれらの説明を聞くことを目的に訪れた来訪者も少なくなく、何件かの商談にもつながるなど、実りの多いイベントとなりました。

「Re.RISE®」や「Q.READY®」も展示され多くの来場者が見学
現場を取り仕切ったStringsの西根氏は、大きな手ごたえを感じたと、次のように語っています。
「この催事を通じて、鳥取地域での太陽光発電や蓄電池、EVへの関心が一層高まったことを実感しております。今後もみなさまと共に、持続可能な社会に向けて貢献していきたいと思います」

株式会社Strings 代表取締役 西根健太氏(右)と、当日会場のサポートに訪れたハンファジャパン株式会社 エナジーソリューション事業部 住宅営業部 福岡支店 安柄太(アン ビョンテ)氏(左)
Photo:株式会社Strings、太陽光生活研究所

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