2024.12.19 活動内容

福岡県志免町の学童保育所に「グリーンギフト」を贈呈・設置

グリーンアライアンスが取り組んでいる、日本の様々な施設に太陽光発電システムを寄贈・設置する「グリーンギフト」。このたび、福岡県志免町(しめまち)の志免西学童保育所で設置を完了。2024年11月25日、同町とグリーンアライアンスの関係者列席の元、贈呈式が行われました。

蓄電池も備え、電気の自給自足ができる施設に

「グリーンギフト」は、グリーンアライアンスがSDGs達成を目指して実施する3つのグリーンアクションのひとつ。2024年6月のグリーンアライアンス発足時より取り組みを始めており、パートナー企業32社と共に、度重なる候補施設の選定協議を経て、10月に初年度の寄贈対象施設が決定しました。そして11月、福岡県志免町が保有する志免西学童保育所に、太陽光発電システム(6.4kW相当)と蓄電池(6.5kWh)の寄贈・設置が完了。このシステムにより、年間約2.9tのCO2削減効果* が期待できます。

*CO2の削減量は、太陽光発電協会表示ガイドライン(2023年)に基づき、0.3895kg-CO2/kWhとして換算

屋根に設置された太陽光パネルと施設の室内に置かれた蓄電池(写真右 / 志免町子育て支援課 高山真佐子課長)

寄贈対象となった志免西学童保育所は、児童約1,000人が通う志免西小学校に隣接してあり、280名が利用しています。贈呈式は、この学童保育所で行われました。

贈呈式ではテープカットも行われた

挨拶に立った志免町の世利良末町長は、「たくさんのグリーンギフト贈呈候補があった中からこの施設を選んでいただき、大変感謝している」とし、次のように語りました。

「この学童保育所は、子どもたちが放課後や長期休みの間に利用する場所です。彼らの学習の場でもあるこの施設に、こうして太陽光発電施設を寄贈いただいたことで、新たに再生可能エネルギーについて学べる場としても活用できるのでは、と考えています」。

贈呈式で挨拶する世利良末(せり よしみ)志免町長

また、志免町では令和4年度に、2050年までにCO2排出量の実質ゼロを目指す、「ゼロカーボンシティしめ」を宣言していることを紹介し、
「その実現に向け、町では現在、いろいろな施設に太陽光をはじめ再生可能エネルギーの導入を行っています。そんな中でのこの度の寄贈は、大変ありがたく町をあげて歓迎したい。この設備について広く公報し、PRしていきたい」とコメントしました。

贈呈式では、グリーンアライアンス事務局の李泰基代表も挨拶。
「グリーンギフトの立ち上げより約半年で、こうして寄贈が実現できたのは、ひとえに我々の活動にご理解とご協力をいただいた志免町のみなさまのおかげです。今回は太陽光パネルだけでなく、蓄電池も寄贈させていただきました。これにより、万が一の災害時にも電気の自給自足ができる施設として機能性の強化ができ、非常に意味のある設備になったと思います。学校に隣接する学童施設にあることで、子どもたちの目に触れる機会も多いでしょうし、彼らがエネルギーについて学ぶきっかけになれば、と期待しています」と語りました。

グリーンアライアンス事務局の李泰基(リ テギ)代表(ハンファジャパン株式会社 エナジーソリューション事業部 執行役員 事業部長)

グリーンアライアンスでは、今回寄贈したシステムについて、今後も遠隔でモニタリングを行い、町に発電データなどを提供。志免町の子どもたちをはじめ、住民のみなさんへの環境教育に役立てていく予定としています。

志免町に送られた銘板

“三方よし”のプロジェクト実現に向け、様々な担当者が尽力

今回のスピード感ある寄贈実施は、現地で交渉を行った、グリーンアライアンス・パートナーの株式会社リジョイス・ビズ大宮尚憲氏と、志免町議会の丸山卓嗣議長の存在が大きかったようです。おふたりに、そのいきさつなどを聞きました。

左から、株式会社リジョイス・ビズ 大宮尚憲(おおみや たかのり)代表取締役、志免町議会 丸山卓嗣(まるやま たくじ)議長

大宮氏:「ゼロカーボンシティ」を宣言している志免町は、福岡県の中でもSDGsに関して断トツのリーダーシップがある自治体です。グリーンギフトは、町にとっても、使う子どもたちや住民にとっても、そして贈るグリーンアライアンスにとっても、すべての人に意義ある話だと思いました。そんな“三方よし、四方よし”といえるプロジェクトであれば、きっと町も動いてくれると確信して、旧知の丸山さんに提案をしました。

丸山議長:グリーンギフトの企画は本当に素晴らしく、今の国や県、自治体の動きにもマッチするものです。志免町は、CO2削減を目指して「ゼロカーボンシティしめ」を宣言していますが、それに対する手立てというのはなかなかないものです。グリーンギフトの提案は、そんな中での突破口のひとつでした。町とグリーンアライアンスのSDGsに向けての目的が、無理なく完全に一致した、それがスピード感ある実行につながりました。

大宮氏:以前は太陽光発電を投資目的で考える人も多かったため、私たちのような太陽光関連のビジネスを、怪しいと思っている方もいらっしゃいます。そんな中、こうして町が太陽光パネルや蓄電池を導入し、子どもたちのために役立てているのを目にすることで、太陽光発電自体に良いイメージを持っていただけたらと期待しています。その本来の目的を理解してもらい、再生可能エネルギーの導入を考えるきっかけになっていったらうれしいことですし、それは私たちの仕事にもプラスになっていく。これで終わりでは無く継続していくことが大事ですので、引き続き積極的に活動していきたいと思います。

志免町のみなさんの太陽光発電ステムの理解促進に寄与を

今回のプロジェクトについて、グリーンアライアンス事務局の現地担当を務めたハンファジャパン株式会社 福岡支店の李昌導支店長も次のようにコメントしました。


ハンファジャパン株式会社
福岡支店 李昌導(リ チャンド)支店長
(エナジーソリューション事業部 住宅営業部)

学童保育所に寄贈できたことで、何よりもこれからの社会を担っていく子どもたちに太陽光発電や蓄電の仕組みと、その環境貢献度を理解していただきたいと思っています。機会をいただけるならば、本施設を利用して太陽光発電システム、蓄電システムやグリーンアライアンスの取り組みなどの説明会を実施してみたいです。また、リジョイス・ビズ様とも連携して町民の方たちの相談窓口なども開設できれば、『ゼロカーボンシティしめ』宣言内容の実現に少なからず寄与できるのではないかと期待しております。

Photo:太陽光生活研究所

グリーンアライアンス事務局

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