2026.03.10 活動内容

北海道釧路市の幼稚園に「グリーンギフト」を実施

再生可能エネルギーを通じて持続可能な社会づくりに貢献することをめざすグリーンアライアンスでは、その活動の一環として、太陽光発電設備の無償設置を行う「グリーンギフト」プロジェクトを実施しています。2026年2月27日には、北海道釧路市にある「学校法人十條ひまわり学園 認定こども園 釧路ひまわり幼稚園」にて、寄贈式が行われました。

北海道で初となる「グリーンギフト」

釧路ひまわり幼稚園は、3歳から5歳まで、約150名の子どもたちが通う幼稚園です。遊びを通して主体性や表現力を育むという、開園以来変わらない理念を大切にしています。また、社会性を育むことも重視し、クリスマス会や夏祭り、収穫体験など、年間を通して保護者や地域の方々が交流できる行事を開催しています。

教職員は幼児教育の質向上のため、さまざまな研修会に参加。環境教育という面では、ゴミ拾いやこまめな消灯など、子どもたちにも実践できる取り組みを、日常の姿として示しながら伝えています。

ひまわりのように明るい笑顔で、遊びを通じて様々なことを学ぶ園児たち(写真提供:釧路ひまわり幼稚園)

今回「グリーンギフト」として贈られたのは、Qセルズの太陽電池モジュール30枚(発電容量:12.3kW、年間約4.4tのCO2排出量削減効果)。広々とした遊戯室や芝生の庭を備えた大規模な施設ですが、2025年12月に寄贈設備が設置されて以降は、施設全体の照明の電力をほぼ太陽光発電でまかなえているとのことです。子どもたちの保育室はすべて南向きに配置されており、冬でも自然光によって空間が暖められる設計。太陽光発電システムの設置により、さらに環境への配慮と快適性の高い園舎となりました。

釧路市が掲げる基本方針に基づき、既存屋根上に太陽光パネルを設置。景観や周辺の環境に配慮

2月27日に行われた寄贈式には、幼稚園のスタッフの皆さん、そしてグリーンアライアンスの関係者が出席しました。グリーンアライアンスのパートナー企業で、今回の寄贈を中心となって推進してきた、株式会社エコテックジャパンの行方匡胤(なみかた ただつぐ)代表取締役は、北海道における太陽光発電の普及のため道内各地を奔走する中、来場。また、同じくパートナーの株式会社ワン・ミニットの山﨑貴充(やまざき たかみつ)代表取締役も、遠く名古屋から、多忙な海外視察の合間を縫って駆け付けました。

式典ではそれぞれが、グリーンアライアンスへの大きな期待と未来を見据えた力強いメッセージを送りました。

株式会社エコテックジャパン 代表取締役 行方匡胤氏。電気も安心も生む“ライフライン”としての太陽光発電を強調

「決して忘れることのない東日本大震災。炊き出しに向かった避難所で、太陽光パネルの下に無数の携帯電話がつながれている光景を目の当たりにしました。また、1週間の停電を経験した北海道胆振東部地震では、太陽光発電設備を備えた家に充電を求めて人が集まり、人々が支え合う拠点のようになっていました。電気は命をつなぐ“ライフライン”であり、もしもの時に備えることの大切さを、そこで強く感じました。未来を生きていく子どもたちを守り育てる施設に設備が寄贈されることは非常に意義深いことだと思います。一人でも多くの方に太陽光について正しい知識を持っていただき、いざという時の支えになることを知っていただければ幸いです」(行方氏)

株式会社ワン・ミニット 代表取締役 ⼭﨑貴充⽒。こうして小さな子どもたちの教育の現場に貢献できることに喜びを感じていると語る

「太陽光発電設備は、太陽の光を電気に変える“魔法の設備”です。今回の寄贈をきっかけに、電気や環境について関心を持っていただけたらうれしく思います。(さまざまな報道等により)あまり良いイメージを持っていない方もいらっしゃるかもしれませんが、太陽光本来の魅力を知っていただき、少しでもいいなと感じていただけたなら、とても意義のある取り組みだと考えています」(山﨑氏)

その後、グリーンアライアンス事務局 代表 李泰基(り てぎ)氏より寄贈銘板が贈呈され、学校法人十條ひまわり学園 理事長 林賀津昭(はやし かづあき)氏からは感謝状が贈られるとともに、次のようにコメントされました。

設備が順調に稼働していることを報告した林理事長

「地球温暖化や気候変動が叫ばれ、日々環境が変化していく中、クリーンエネルギーである太陽光発電は、子どもたちの未来にとっても大切なものだと感じております。
令和2年の改築により、当園の施設は耐久性・耐震性に優れておりますが、今回の設備導入によって停電時にも対応できるようになり、より一層、安全・安心で快適な幼稚園生活が送れるようになると期待しております。また、災害時の電源確保として有効である点についても、今後積極的に発信していきたいと考えております。
冷涼な気候の釧路でも、ここ数年は夏場に冷房が必要となる状況が続いており、エネルギーコストが増大する中、この広い施設を維持する電力を太陽光でまかなえることを大変ありがたく思っております。ハンファジャパン様をはじめ、グリーンアライアンスの関係者の皆さまには心より感謝申し上げます」

グリーンアライアンス事務局 代表 李泰基氏より、学校法人十條ひまわり学園 理事長 林賀津昭氏に贈られた寄贈銘板
林理事長より、感謝状を受け取るグリーンアライアンス事務局 企画推進統括 山口寛法(やまぐち ひろのり)氏

小さな子どもたちも手に取れて、楽しく学べる絵本型教材

そして今回も、園児一人ひとりにグリーンアライアンスオリジナルの環境教育教材が贈られました。再生紙を使用した絵本は、太陽光発電の仕組みを物語形式で伝える一冊。登場するキャラクターに気持ちを重ねながら、やさしく理解できる内容となっています。

教材の活用方法について、学校法人十條ひまわり学園 認定こども園 釧路ひまわり幼稚園 園長 小関亙(おぜき わたる)氏は次のように語りました。
「屋根に設置されたパネルは子どもたちからは見えないため、今回ご提供いただいた環境教育教材の価値をいっそう実感しております。太陽光から電気が生まれ、そのエネルギーによって私たちの生活が成り立っていること。そのつながりを体感しながら、自然と共存していく感覚を育んでいければと願っています」

教材を手渡す行方氏と小関亙園長
写真左:親しみを持てるキャラクターがメインとなった絵本型教材とオリジナルステッカー
写真右:幼稚園では電気の流れがわかりやすいモニター画面を拡大印刷し、園児に説明するという方法も考えているそう

子どもたちからは元気のおかえし

最後には、年長クラスの「きりんぐみ」の皆さんから施設創立60周年を記念して先生方が作詞・作曲された園歌のプレゼントも。ピアノの伴奏にのった元気いっぱいの可愛らしいおかえしに、参加者の表情も緩みます。

朝から大きな声で歌う子どもたちを、ニコニコと見守る参加者

屋根の上で静かに光を受け続ける太陽光パネルと、ホールいっぱいに響いた子どもたちの歌声。目には見えにくいエネルギーの、温かな循環が感じられました。
グリーンアライアンスは今後も、明るく元気な地域社会の実現に向け活動を続けていきます。

全国のパートナーが加速させる、環境保護の取り組み

今回の寄贈にあたり、施設の現地調査から施工までを担ったのが、グリーンアライアンスパートナーの株式会社エコテックジャパンです。代表取締役の行方氏は、施工の相談を受けた際には二つ返事で承諾。その理由について、「釧路は道内でも比較的積雪が少なく、気温が低いことも太陽光発電に適していたから」と説明します。

一方で、雪国ならではの苦労もあるといいます。設置作業自体は数時間で完了するものの、その前段階の除雪作業に2日ほど要することもあり、通常よりも施工期間が長くなる場合もあるそうです。それでも行方氏は、今後も北海道をはじめとする雪国での普及に力を注いでいきたいと語ります。

設置時期や地域によっては、施工前に除雪作業を行う必要もある(写真提供:株式会社エコテックジャパン)

このように、地域特性を熟知するパートナー企業の存在が、グリーンアライアンス活動のスピーディーな実施を可能にしています。

林理事長より、感謝状を受け取る行方氏

Photo:太陽光生活研究所、ハンファジャパン株式会社

グリーンアライアンス事務局

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