2024.12.19 活動内容

中央学院大学 駅伝部学生寮に「グリーンギフト」を寄贈・設置

タイトル写真:中央学院大学 駅伝部学生寮の前で大村芳昭(おおむら よしあき)学長(後列左から6人目)と駅伝部の学生とともにグリーンアライアンス関係者

再生可能エネルギーを通じて持続可能な社会づくりに貢献することをめざすグリーンアライアンスでは、その活動の一環として、日本の様々な地域に太陽光発電システムを寄贈する「グリーンギフト」プロジェクトを実施しています。2024年12月、千葉県我孫子市にある中央学院大学 駅伝部の学生寮にこのグリーンギフトが寄贈されました。

クリーンエネルギーで学生生活をサポート

2025年に創立125周年を迎える中央学院大学は、1月の箱根駅伝などで毎年素晴らしい活躍を見せる大学駅伝の名門校です。今回のグリーンギフトは、その駅伝部のトップ選手が共同生活を送る学生寮に寄贈されました。

大学三大駅伝などで注目される中央学院大学 駅伝部(Photo:中央学院大学 駅伝部提供)

建物自体は2024年に新築されたもので、寮の南側にある食堂の屋根に、40枚の太陽電池モジュール(16kW相当の太陽光発電システム)が設置されました。これにより、日中、太陽光により寮に電気を供給できるだけでなく、万が一の停電時にも電力の使用を可能にするなど、防災を含めて学生の生活をサポートしていくことが期待されています。

40枚の太陽電池モジュールが並ぶ駅伝部の学生寮(写真左)。2024年11月中旬にシステムの設置工事を実施(Photo:株式会社レクソル提供)

2024年12月4日にはグリーンアライアンスから同大学への「グリーンギフト」寄贈式が行われ、中央学院の椎名市郎理事長も挨拶。

「グリーンギフトの対象として、多くの候補の中から本大学の施設を選んでいただき、大変ありがたく思います。この寮の電気代は、先月ひと月で37万5,000円かかったのですが、太陽光発電システムを設置していただいたことで、約4万円分の電気を賄うことができそうです。こうして実績を体験すると、その価値が本当に実感できます。いつも大学では率先してSDGsに貢献すべきと言っているのですが、どうしても目先の修理などを優先しがちです。今回の寄贈をきっかけに、我々も長期的なSDGsに取り組んでいかなければいけないと感じています。実際に、付属高校で新たに作る食堂や図書館などへの太陽光発電システムの導入も決定しました」と話しました。

寄贈式にて、椎名市郎(しいな いちろう)中央学院理事長(後列最右)、と中央学院、およびグリーンアライアンス関係者

これに応え、グリーンアライアンス事務局の李泰基代表も、
「今回の寄贈は大変知名度の高い駅伝部の寮で、また何より大学の施設ということで、教育という観点で大きな意味を持つのではないかという期待もあり、グリーンアライアンスのパートナー各社からも賛同をいただきました。学生の皆さんにも、実際にデータを見ていただくことができ、太陽光発電のシステムに触れていただくいい機会になると思っています。設置した屋根にはまだまだスペースもありますし、さらに次のステップへの展開も考えながら、ご活用いただければありがたいです」と挨拶しました。

寄贈式では、グリーンアライアンス事務局の李泰基(リ テギ)代表から椎名理事長に銘板も贈られた

寄贈式の際には、寮の前に駅伝部の一部の学生たちも集まり、関係者とともに記念撮影を行いました。学生を代表し、寮長の藤井陽平さんに話を聞くと、
「太陽光発電を導入したことで、電気に対してのみんなの意識が少し変わっていくように思います。節電や環境保護を考えるきっかけにもなるのでは」とコメント。今後モニターを活用し、発電量や電気の使用量を意識して確認していきたいとも語りました。

寄贈について話す藤井陽平寮長(写真左)。寮の玄関に太陽光発電システムのモニターも置かれ、学生たちが発電状況や電気の使用状況などを確認することができる

今回の寄贈により大学施設内に太陽光発電システムが導入されたことで、今後大学や付属高校でのエネルギーマネージメントの研修に、また学園祭などでのエネルギー問題へのPR活動の素材としてなど、様々な活用が期待されています。グリーンアライアンスでは、中央学院大学と太陽光発電に関して今後も様々な形で協力していきたい、としています。

プロジェクトを実現した現場の力

今回の「グリーンギフト」寄贈が実現した背景には、グリーンアライアンスのパートナーで、我孫子市に本社を置く株式会社レクソルの西河常仁氏と、一般社団法人あびこ自然エネルギーの澁谷和幸氏の活躍がありました。現場で大学への提案・交渉を行い、プロジェクト実現の立役者となったお二人に話を聞きました。

左から、株式会社レクソル 西河常仁(にしかわ つねひと)代表取締役、一般社団法人あびこ自然エネルギー 澁谷和幸(しぶや かずゆき)代表理事

西河氏:
中央学院大学は、来年創立125周年を迎える節目でもあり、全国的にも知名度のある駅伝部の学生寮を新設するというタイミングでもありました。そんな中、教育の一環として、学生の方にSDGsの発展に貢献していただく意味があるのではないかとの観点から、今回の「グリーンギフト」を提案いたしました。その際、以前からクリーンエネルギーの導入について大学とお話をされていた澁谷さんに相談したところ、大変スムーズに話を進めていただけました。今回の寄贈により、学生の皆さんが太陽光発電システムに触れ、SDGsへの意識が高まり、未来につなげられればと考えています。

フト」のような活動のおかげで、それが徐々に広がっていくとしたら、大変嬉しいことです。私たちは、次世代に負荷を押し付けず、豊かな社会にするためのギフトを残すことを最終目標にしています。今回の寄贈は、まさにそんな目標への大きなバックアップになったと思います。

澁谷氏:
私たちは、自然エネルギーを活用して電気の地産地消を行い、我孫子市の中で還流するようなシステムを作っていくことを目指して活動しています。中央学院大学でも、今まで何度となく太陽光発電システム導入のメリットなど説明し、提案を繰り返してきました。そして今回、レクソルの西河様よりいただいた、グリーンアライアンスの寄贈プロジェクトのお話で一気に前進し、こうして実際の設置にまで至りました。

現在、日本の自然エネルギー電力の割合は、まだまだ低いと言わざるを得ません。「グリーンギフト」のような活動のおかげで、それが徐々に広がっていくとしたら、大変嬉しいことです。私たちは、次世代に負荷を押し付けず、豊かな社会にするためのギフトを残すことを最終目標にしています。今回の寄贈は、まさにそんな目標への大きなバックアップになったと思います。



学生たちのエネルギーへの理解を深める機会に

今回のプロジェクトについて、グリーンアライアンスの現地担当を務めたハンファジャパン株式会社の山田大介課長も次のようにコメントしました。

ハンファジャパン株式会社
エナジーソリューション事業部 住宅営業部 住宅営業課
山田大介(やまだ だいすけ)課長

グリーンアライアンス発足直後より、株式会社レクソルの西河様が積極的に行動され、またあびこ自然エネルギーの澁谷様にも多大なご協力をいただいたことで、今回のプロジェクトが実現しました。偶然ですが、私自身、生まれも育ちも我孫子市で、中央学院大学も昔から身近な存在でしたので、とても感慨深く思っております。

このあと、大学はもちろん、付属高校での授業にも活用していただき、学生たちのエネルギーへの理解を深め、今後の生活に役立てていただければ嬉しいです。また、学園祭などでも、再生可能エネルギーを知ってもらう機会として、何か協力できればと思っております。

さらに、我孫子市は「ゼロカーボンシティ宣言」も表明しております。今回の寄贈をきっかけに、その達成に少しでも寄与できるよう、市内の小中学校へ向けても情報発信を継続的に行っていきたいと思います。

Photo:太陽光生活研究所

グリーンアライアンス事務局

〒108-0014
東京都港区芝4丁目10番1号 ハンファビル