2025.12.15 活動内容

グリーンアライアンス×川崎市 ふたつのビッグイベントに共同出展

グリーンアライアンスでは、神奈川県川崎市との「太陽光発電の普及拡大および環境教育の推進に関する連携協定」に基づく取り組みの一環として、2025年11月、「みんなの川崎祭」と、「&EARTH スマートライフプロジェクト 〜ひろげよう!SDGs〜 in ラゾーナ川崎プラザ」の、ふたつのイベントに同市と共同出展を行いました。いずれも脱炭素社会の実現と次世代への環境教育を両軸とした官民連携によるプロジェクトとして実施されたもので、大勢の参加者が集まる中、「再生可能エネルギーをもっと身近に、もっとやさしく」をテーマに、それぞれ活気あふれるイベントが展開されました。

(写真:みんなの川崎祭 グリーンアライアンスの出展ブース)

「みんなの川崎祭」で人気に! 人力発電ミニSL体験とソーラーハウスづくり

11月2日(日)に行われた「みんなの川崎祭」は、川崎市が2024年に市制100周年を迎えたことを機に誕生した共創型フェスティバル。2025年は「ほしい未来はみんなでつくる!」をテーマに「挑戦、連携、創造、表現、融合、健康、社会課題」の7つのキーワードを軸とし、市民・団体・企業などが集結、「ほしい未来」や「あたらしい未来」を表現していこうというもの。とくに今年は、「101-Next New Challenge-次の100年へ向けた、新たな挑戦のはじまり」として、「かわさき市民祭り」や「川崎夜市」をはじめとする5つのイベントが同日に開催され、ひときわ盛り上がりを見せました。

10万人以上が来場した「みんなの川崎祭」。駅前から川崎市役所本庁舎(写真左上)周辺まで車道500mがイベント会場に。中央には長大な「ロングテーブル」も登場

「みんなの川崎祭」は、駅前の6車線の車道約500mをまるごと歩行者天国にし、ここにスポーツ、ダンス、アート、音楽など多彩なステージやブース、フードスペースが登場。見るだけでなく、参加したり挑戦したりしながら“未来”を感じることができるビッグフェスティバルとなりました。

会場には37のブースやステージ、フードスペースなどが登場。ダブルダッチなどスポーツチャレンジや廃材楽器の演奏など、実に多彩。フードエリアには、CO₂排出量を低減する水素調理器を利用した「水素|ノー炭炭(タンタン)メン本舗」も出店

様々なブースが並び、次々とショーやパフォーマンスが繰り広げられる中、グリーンアライアンスと川崎市が共同出展したのは、「自然にやさしいエネルギーを学ぼう! 人力発電ミニSLとソーラーハウスづくり」という企画のブースです。

大きなブーススペースは2エリアに分けられ、一方は川崎市による「人力発電ミニSL」のコーナー。自転車を漕いで発電した電気でミニSLを動かそうというチャレンジ企画で、設置された自転車は5台。参加者は、スタートの合図とともに、全力で自転車を漕ぎます。すると子どもたちが乗ったミニSLがゆっくりと動き出し、O型のレールを見事に一周。漕ぐ側も、乗る側も、人力による発電を体感しながら楽しめ、行列ができるほどの大人気となっていました。

参加者が漕いだ自転車の電気で、ミニSLを動かす体験型アトラクション

そして、もう一方は、グリーンアライアンスが提供した「ソーラーハウス」を工作するワークショップです。こちらは、牛乳パックを再利用した家を作り、屋根にミニソーラーパネルを貼ります。このソーラーパネルは、明るい時には発電・蓄電し、周りを暗くすると貯めた電気により、繋げた電球に明かりがつく仕組み。
参加者は幼児から小学生で、みんなそれぞれに工作をし、好きな色を塗るなどオリジナルのミニソーラーハウスを完成。これを暗いところに置くと、見事に点灯し、歓声が上がります。自分で作った家に、太陽の力で発電した電気が灯る、それを目の当たりにして大感動の様子です。1回約30分のプログラムで、毎回のスタート時には、スタッフにより太陽光発電や蓄電池について解説する紙芝居も行われました。子どもたちはその仕組みやクリーンエネルギーについて触れることができ、工作を始める前から興味津々でした。

牛乳パックを利用してオリジナルのソーラーハウスを工作。完成品を暗い場所に置くと、明かりが灯る。工作前に太陽光発電などについて説明する紙芝居も

このワークショップとミニSLには、1日で100名以上が参加。とくに小さな子ども連れのファミリーに大人気となりました。子どもたちからは、「(ソーラーハウスの)電気がついてうれしかった」「自転車で作った電気でSLが動かせるなんてすごい」と、素直な感想が聞かれました。太陽光発電やクリーンエネルギーについて、様々な形で体験し、理解を深める機会となったようです。

体験型学習イベント「ひろげよう! SDGs」でもワークショップを実施

そしてもうひとつ、11月15日(土)に行われた「&EARTH スマートライフプロジェクト ひろげよう! SDGs」は、川崎市が三井不動産株式会社と共同で開催した体験型学習イベントです。
豊かで活力ある未来を創るために、エネルギーや環境などの問題について考えようという企画で、会場のラゾーナ川崎プラザ ルーファ広場には、自然素材によるモノづくりや、リサイクル工作など、SDGsを意識した10以上のワークショップが登場。親子連れを中心に3000人以上の参加者が集まりました。

写真左:SDGs貢献を目指すブースが出展したラゾーナ川崎の会場
写真右:太陽光パネルや再生可能エネルギーに関する展示も目を引いたグリーンアライアンスのブース

グリーンアライアンスでは、川崎市環境局脱炭素戦略推進室との連携で「自然にやさしいエネルギーを学ぼう! 太陽光発電で動く風車のおうち」のワークショップを実施。ウッドボードの工作キットを利用して、風車ハウスを組み立て、屋根に小さな太陽光パネルを設置。配線をモーターにつなぐと、家に付けた風車が回る、というものです。
小さな子どもたちも含め、このワークショップには295名が参加。自分ひとりで、あるいは親子で仕上げた家の風車がくるくると回る様子に、多くの子どもたちがうれしそうな表情に。太陽光発電の可能性について大きな気づきとなるイベントになったようです。

ウッドボードの工作キットを使い、風車ハウスを制作(写真①②) 太陽の光を受け、風車が回転する様子に大喜び!(写真③) 参加者には、自作の風車ハウスと、グリーンアライアンスのオリジナル絵本、オリジナルステッカーをプレゼント(写真④)

グリーンアライアンスでは現在、とくに未就学児を含む低年齢層向けの環境教育に力を入れており、このふたつのイベントも、それを形にしたものとなりました。グリーンアライアンス事務局 企画推進統括 山口寛法氏(ハンファジャパン株式会社 エナジーソリューション事業部・DX戦略部 チャネル・マーケティング課 課長代理)は、これらのイベントついて、次のようにコメントしています。
「気候変動への対応が急務となる今、幼少期から自然との関わりやエネルギーの仕組みを体験的に学ぶことは、持続可能な社会を支える”意識の芽”を育む重要な機会と考えています。子どもたちが自らの手で『つくって、学ぶ』体験は、単なる知識の習得にとどまらず、再生可能エネルギーを身近なものとして実感する機会となります。また、保護者と一緒に参加することで家庭内での環境配慮行動へも波及し、世代を超えた意識の連鎖が生まれることを期待しています」

グリーンアライアンスでは、太陽光発電の普及拡大や環境教育の推進などを目指し、今後も各自治体とも連携しながら、このような具体的アクションを継続していくとしています。

それぞれの会場で川崎市環境局脱炭素戦略推進室の皆様とグリーンアライアンス担当スタッフ

Photo:太陽光生活研究所、ハンファジャパン株式会社

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